VR活用事例

Facebookが開発中のソーシャルVRサービス「Facebook Horizon」

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 Facebookは、2019年9月末に開催されたOculus Connect 6(OC6)で、ソーシャルVRサービス「Horizon」を発表しました。HorizonはVRヘッドセットを使用し、サンドボックス化されたVR空間でアバターの姿となり、人々と交流する「ソーシャルVR」サービスです。対応VRヘッドセットは、Oculus Go(2020年販売終了予定)、Oculus Quest、Oculus Rift Sの3タイプです。

 同社は、オープンβテスト参加希望者の登録受付を開始しています。日本からは、こちらで登録が可能です。

Horizonについて

 Facebookがこれまで展開してきた「Spaces」、「Rooms」は、どちらも最大4名で、自分と自分の友人とが体験出来るスペース、ある程度閉鎖されたソーシャルVRでした。一方、Horizonでは、見知らぬVRユーザーとも知り合うことができ、招待制にすることも可能。

 ユーザーは、アバターツールを使用して、自分の容姿や服装を自由に設定出来ます。アバターの動きや表情は豊か、程良くリアルで親しみやすく表現されています。ユーザーの個性に合わせ、カスタムTシャツをデザイン出来たり、ビジュアルなスクリプトツールを使用して、インタラクティブに応答したりすることも可能です。また、Horizon World Builderを使用し、隠れ家といったプライベートな空間や場所を設置出来ます。

https://japan.cnet.com/storage/2019/10/09/000299c516874eab456fbb80f5a27bfe/friends.jpg (引用元)

 例えば、南国気分を味わえる浮島を設計し、友人を招いて、仮想のプライベートビーチで共に楽しい一時を過ごすことも可能。現実には、なかなか場所から場所へと自由に行き来しにくい環境の中、自身のFacebookの友人を招いて共にプレーをし、実際に会わずして、友情関係を深めることも容易になります。

「Battle Bots」の体験は、Horizonのツールキットで作られたもの
https://japan.cnet.com/storage/2019/10/09/c5cd4312e9c9ce238501f3d4dd972981/teamwork.jpg (引用元)
「Wingstrikers」
https://japan.cnet.com/storage/2019/10/09/921baae7dc86291f2339ecb82af46535/wingstrikers1.jpg (引用元)

プライバシーとモデレーション

 Facebookが最も注目しているのは、Horizonで集団行動とモデレーションがどのように機能するのかをテストすることと言われています。シールドボタンをタップして中断し、プライベート空間にする保護機能もあり、個人の一定のプライバシーも考慮されるとのこと。VR上で、報告、閉鎖、ブロックなどが可能になっています。

 2020年10月からは、Oculus独自のアカウントを廃止し、Facebookアカウントでのログインが必要になります。同社はこれを、Facebookアカウントによって社会的相互作用(social interaction)を大規模に保証するためと説明しています。とはいえ、実名などが公開されるのではなく、一定の匿名性は保たれるようです。

 実質現段階では、Facebookログインを行わなくともOculusのVRヘッドセットの使用は可能で、将来的には、友人の追加やパーティへの参加、写真の共有といった機能の使用にもFacebookログインが必要になる見通し。いくつかの機能が制限されることになりそうです。

可能性を秘めた「Horizon」

 Horizonは、それ自体で完結することを想定していない。

 ポータルを移動する方法もあるが、Deep Linkingなどを使用し、直接的にその世界へアクセスすることが一般的になるのではないかと言われている。Deep Linkingは、OC6で発表された、VRコンテンツのある場所を指定してリンク化し、ウェブサイトやSNSで共有出来る仕組みのことを指す。スマートフォンから確認して、リンクをタップすればQuestが立ち上がり、特定のアプリの指定シーンに遷移する。VR内のお気に入りの場所に、すぐ友人を招くことが出来る。Deep Linkにより、VRコンテンツに友人を誘いやすくなる。

 他にも、Horizonからスタートし、そこからOculus TV(別アプリ)に旅して、一緒にコンテンツを共有する、他のソーシャルVRサービスの関係の中で「用途ごとの使い分けなどを構想中とのこと。

テーマは、創造

 人々に創造するパワーを与えること、コミュニティの連携が鍵となっている。

 VRユーザー同士を結びつけ、クリエイターとなってそれぞれの世界観を創っていく様を構想している。まるで、ユーザーに創ることの面白さを追求しているよう。

 今後、ワールドビルダーのインターフェースや機能などにも注視していきたい。

Horizonに期待される部分

 今はベータ版で、ユーザーからのフィードバックを受けて、どのように展開されていくかは未知数のようです。

 クリエイター、ユーザーがHorizonについてどう扱うのか、関心が向いています。

 Toybox、Spaces、Roomsを経て、Venues、TV、そして今回のHorizonへと変化する過程で、Horizonが特別な存在であるという段階までにはまだ至らず、Horizonは様々な視点から注目を浴びており、これから大きな位置付けとなりそうな気配があります。

 VRで、ユーザー同士が交流出来る空間があり、その独創的な世界観を創り、その空間でどのようなことが起こり、人が行動していくのか。Horizonの動向を今後も見据えていきたい。

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