VR活用事例

国内外におけるVR会議システムのまとめ

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働き方改革などに伴い、会議にWEB会議を利用する企業は少なくありません。WEB会議のメリットと言えば、場所を確保する必要がなく、参加者の居る場所で行えるため、コストや時間の削減になるという点です。一方で、対面に比べて、気を遣う、疲れる、コミュニケーションが取り辛いと感じる人が意外と多いという調査結果もあります。

対して、同じ空間にいるという安心感や、臨場感が高められ、より充実したコミュニケーションを可能にするのが、VR会議です。

平面的に行われるWeb会議とは異なり360度見渡せるため、周りの行動が把握でき、身振り手振りの共有も実現可能となるため、空間的にも相手の状況を判断しやすく、複数人でコミュニケーションを取るのに便利です。さらに、VR空間では、資料に留まらず3Dイメージの共有も行えるため、幅広いコミュニケーションが期待出来ると言えるでしょう。

VRと言えば、ゲームやエンターテインメント分野に特化した技術といったイメージが大きいかもしれません。しかし、最近では、社内外のコミュニケーションにVRを活用するといった動きが活発化してきています。

ここでは、国内外におけるBtoB向けVR会議サービスについて見ていきましょう。

NEUTRANS BIZ

 株式会社Synamonが展開する、VR技術を活用した独自システム構築や先端事例の創出を目的とした研究開発を行いたい方向けのVR会議サービスです。

 また、VR技術の活用により、リアルを超える対話を生み出すビジネス向けのVRコラボレーションサービスとも言えます。

 VR空間を複数人で共有し、リアルタイムでコミュニケーションを取ることが出来ます。HAKUHODO MEDICAL、KDDI、日本総研、パソナといった大手企業にも導入されており、会議や研修、説明会など幅広いシーンで活用されています。

 VR空間を複数人で共有するという新たな体験が、人々の創造性を刺激します。また、ブレストやディスカッションといった現代のビジネスシーンに必要不可欠なインタラクティブコミュニケーションの活性化へと繋がります。

 最大の特徴は、HMD、いわゆる頭部に装着するディスプレイ装置を持たない人でも、VR空間にいる複数人と話すことが可能という点。この機能は、2020年6月2日にライブ配信機能と同時に追加され、PCやスマートフォンを通じてNEUTRANS BIZの空間内の視聴が可能になりました。

https://prtimes.jp/i/25330/30/resize/d25330-30-307150-2.png (引用元)

 VR空間内では、会議室をイメージしたものだけでなく、屋内の展示会ホールをイメージした空間や、3キロメートル×3キロメートルの広大な屋外空間といった、用途に縛られず使用出来る空間の再現が可能です。これにより、巨大な3Dモデルを複数点配置する展示会を開催したり、橋や建物などの巨大な建築物、構造物、風景の3Dモデルを実寸大で確認したり出来ます。

 屋外空間をイメージしたものは、建設業、不動産業、製造業などの現場で、実際に土木構造物の設計業を行う上で活用されています。360度見渡せるため、臨場感や現場間を共有も可能です。

 クリエイティブな対話としては、アバターの使用、ホワイトボードに3Dペンなどが使用出来ます。ペンで入力した内容は空間ごと保存することで、次に入出した際に前回の続きから会議を始められます。

Vive SynC

 Vive SynCは、台湾を拠点とする携帯情報端末メーカー、VRゴーグルの開発を手掛けるHTC社により提供されています。

 2020年の5月上旬にリリースされた、VRソーシャルプラットフォームです。現在はベータ版であり、機能面での充実はこれから期待されるところです。

 Vive SynCでは、VR空間内で共同作業や社内会議に加え、オンライン教室でのディスカッション、リモートセールスプレゼンテーションなどを行えます。アバターを細かく設定でき、ビジネスフォーマルスタイルで参加することも可能です。

 その他、特徴は、セキュリティと共同作業のしやすさに特化している点。マイクロソフトのオンラインストレージ「Microsoft OneDrive」との同期、Office365に対応しており、会議から実作業までのシームレスな流れを実現します。音声認識による議事録作成機能やスクリーンショットなどの撮影機能もあり、VR空間の情報をフレキシブルに活用出来ます。最大30人と接続が可能で、3Dモデルの共有も行えます。

https://www.sumave.com/cms/wp-content/uploads/2020/07/Fig04.jpg (引用元)

 参加者は、VR空間にて、サーバー内にある動画ファイルやPowerPoint資料、3Dモデルなどを簡単に共有出来ます。音声からテキストへの自動変換機能は日本語対応しており、スクリーンショット機能と合わせて使用することで、会議をスムーズに進行させられます。

https://www.sumave.com/cms/wp-content/uploads/2020/07/Fig05.jpg (引用元)

 また、参加者の分身となるアバターは、スマートフォンアプリでユーザーに似せたものを自動生成。アプリ対応機器を使用することで、目の動きをキャプチャし(アイトラッキング機能)、親しみやすい印象で会議を実現出来ます。

 HTCは、ハードウェアを含めたVRプラットフォーム「HTC VIVE」を展開していることから、Vive SynCも同シリーズのHMDは、全てサポートしています。加えて、2020年6月23日のアップデート により、HMDを装着していない参加者もVR空間へ入れるようになりました。

 今後、FacebookのOculusシリーズやWindows Mixed Reality対応のHMD等、他VR機器のサポートや、当日参加出来なかった参加者の為に、後日空間を共有することが可能になる機能などが随時追加されていく予定です。

rumii

 rumiiは、シアトルにあるIT関連企業Doghead Simulationsが開発する、ビジネス向けVR会議アプリです。

 まだ、インターフェースは、日本語対応をしていません。

 対応デバイスは、HTC Vive、Oculus Rift、Windows Mixed RealityといったPC向けVRデバイスに加え、Windows PC、Android OS、Mac OSといった非VR端末でも動作するようです。

 無料の試用は機能が制限されており、機能の全てを使用可能なプランは有料プランで、月々14.99ドルとなっています。

 アバターや会議室のカスタマイズができ、機能面では、画像やプレゼン資料やホワイトボードの共有、3Dモデリングデータを3Dで確認出来ます。

 使用範囲は、社内に限らず、お客様、エンジニアなど、幅広いメンバーと没入感を持って会議が行えます。

https://www.dogheadsimulations.com/rumii

桜花広場

 桜花広場は、Oculus Go向けVR会議システムで、VR空間にある会議室に複数のメンバーが入室し、会話が出来ます。

 Amazonでダウンロード版が販売されており、Oculus GoやOculus RiftなどのHMDや、Windows PCで利用可能です。

まとめ

 VR会議は、リモートワークのソリューションとして、大きな注目を集めており、多くの企業で導入が検討されています。VR会議では、実際に会っているかのような高い臨場感に加え、ビジュアルイメージの共有、アバターに扮することで意見が言いやすく、コミュニケーションの活性化などを図れます。また、VR空間内では環境の変化にも左右されることがなく、移動コストの削減にも繋がります。今後、アプリでは機能の充実などに期待したいですね。

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