VR活用事例

VR/AR両対応のバーチャルオフィス

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働き方改革や、新型コロナウイルス感染拡大により、VRによるバーチャルオフィスは、以前よりも知られるところとなり、アバターを活用しての出勤も可能になるなど、用途の幅も広がってきています。

今回は、VR/AR両対応のバーチャルオフィスについて見ていきます。

Spatial

 Spatialが手掛けるのは、異なる場所に居る複数のユーザーと、デバイスを問わず(クロスデバイス)同じVR/AR空間を共有出来るコラボレーションプラットフォームです。

 最大で25~30人の複数ユーザーが、ビデオやアバターを通じて、同じ空間でコミュニケーションを行える仕組みです。3Dオブジェクトの操作や、バーチャルペンで空間に文字を書くといった動作も可能です。

 最大の特徴は、異なるデバイス間(クロスデバイス)でコミュニケーションが取れる点です。

 2020年5月、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、在宅勤務が増加したことを背景に、これまで有償であったエンタープライズ向けサービスが一時的に100%無料になりました。当時も一体型ヘッドセットへの対応を打ち出していましたが、今回、Oculus Quest向けの正式対応となっています。

 対応する機器は、マイクロソフト社のHoloLens、Magic LeapのMagic Leap 1のMRデバイス、そして一体型VRヘッドセットOculus Quest、タブレット端末、デスクトップPC、スマートフォンなど、多岐に渡ります。

 ARヘッドセットが高価で普及途上の中、スマートフォンを含む様々なデバイス間で利用出来るのは、大きなメリットと言えます。

 VRコワーキングプラットフォームのSpatialは、モバイル向けARのサポートを開始しました。このアップデートにより、iOSとAndroid端末から、ARを活用する形で、バーチャルミーティングに参加することが可能です。

 紹介映像からは、スマートフォンやタブレットを空間にかざすことで、バーチャルミーティング内に入室し、参加者と交流する様子などを確認出来ます。

 米メディアVRScoutによれば、カメラの自動スイッチング機能も存在し、スマートフォンの小さいディスプレイでも誰が会話をしているか、容易に確認出来るとのこと。

https://www.moguravr.com/wp-content/uploads/2020/09/202009081237303000.jpg.pagespeed.ce.Ufx–fXYsd.jpg (引用元)

無料プランでも、50人同時参加が可能

リリースにあたり、次の新しい機能が搭載されています。
・クラウドを通じたSlack、Google Driveといった外部アプリとの自動連携
・テキスト表示の明瞭化
・デジタルホワイトボード
・ルーム収容人数の増加(動画フィードで20数人+VRで30人)
・ハンドトラッキングへの対応
・チュートリアルルームの設置、メニューデザインの簡素化
・ソフトウェアのダウンロードやヘッドセットなしに、3D空間でのコミュニケーションを開始
・Spatial上のルームは、リンク1つでチームメイトと共有可能。

 Oculus Storeでのコンテンツダウンロードは、無料。プランは無料(無料プランは5GBまで)から用意され、月額20ドルのProプランでは、ストレージ容量が無制限になります。

関係者のコメント

 Spatial社のCEOで共同創業者のAnand Agarawala氏は、モバイル向けAR対応について、次のようにコメントしています。

 モバイルAR対応は、空間コンピューティングにとって大きな前進であり、また我々の、今日の市場でのAR/VRコラボレーションツールを牽引する地位を固めるものでもあります。

 これまではヘッドセットを持つ方を対象に、Spatialの真髄を体感出来ましたが、我々は対象を絞らず、利用可能にしたいと考えていました。

 これからは、スマートフォンを構えるだけで、バーチャルミーティングのアクティブパートの一員となり、リビングに同僚や友人のアバターが現れるのを確認出来ます。

 ユーザーには、ファイザー、ネスレ、NASDAQといった大手企業らが名を連ねています。さらに今後は、企業向けに加え、教育分野でのサービスにおいても、検討を重ねています。

Infinite Office

 Facebookは、2021年に発表予定の拡張現実(AR)グラス実現に向けたステップとなるスマートグラス、所謂Ray-Banブランドのスマートグラスと、仮想現実(VR)を利用した会議やオフィス業務を可能にする企業向けのツールを開発中です。

 ARグラスに関しては、アイウェアメーカーのエシロール傘下、Ray-Banブランドを所有するEssilorLuxotticaと提携。具体的に、製品名や仕様、ソフトウェアの機能、価格などの情報が公開されるのは、2021年の発売日が近付いてからとなりそうです。

 Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は、このスマートグラスは、拡張現実(AR)グラスを開発するための道を切り開くものだと述べています。

 Facebookの没入型体験に関するもう1つの目玉は、未来の仕事のあり方に関するもの。同社は、新型ヘッドセット、Oculus Quest 2の企業向けエディションと、Oculus for Business向けに新たなリソースについての発表を行っています。また、Questプラットフォームを利用して、仮想オフィス空間を生み出し、新しい働き方に対応するサービス、Infinite Office機能を発表。今冬に、Oculus Quest 2のアプリとして提供予定です。

 Facebookはすでに、Oculus for Businessで企業のVR利用を支える取り組みを始めており、車両管理などの企業向けの機能や、エンタープライズ水準のサポートを提供しています。

 Workplaceアカウントなどを始めとする、企業による利用を意識した環境を用意。Oculus for Businessのソフトウェアは、Facebookのエンタープライズ向けコラボレーションプラットフォームである、Workplace上に構築されています。

 Infinite Officeは、仮想空間上のコラボレーションスペースで、Oculus Quest 2を着用し、離れた場所にいるユーザー同士がまるで同じ空間にいるかのように共同で作業出来ます。

 ブラウザなどのアプリを目の前の空間にマルチモニターのように、表示可能。また、Logitech K830を模したバーチャルキーボードを呼び出し、パソコンがそこにあるかのように作業することも出来ます。現実空間で手元に書類をOculus Quest 2のカメラを通じて読むといった、パススルー表示も可能です。

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